パリを拠点に活動する建築家
新しい建物から得るもの
インスパイアされた無限の想像力とパッションが世界を一つにすると信じる国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
さて、今日はパリを拠点に活動する建築家の田根剛さんに触れてみたいと思います。先日、地元の横浜にNEWoMan YOKOHAMAができたというので行ってきました。仕事柄、新しい建物ができると見に行き、新たな風を感じてきます。必ずと言っていいほど、何らかのインスピレーションを感じ、そしてエネルギーを充電させてもらっています。対象が商業施設だったりすると、弊社のお客様にご紹介できるかもしれない、なんてワクワクしながら見て回ります。
その土地の記憶を掘り返してから物事を考える
そしてその日は横浜のNEWoManへ。何も考えずに歩いているのですが、なんだかとても気持ちが良いのです。建築に詳しいわけではないので、具体的に言えないところが何とも歯がゆいのですが、「あれっ、これからの商業施設ってこんなに気持ちのよい空間になるのかな?」そんなふうに思いながら歩いていました。どなたがプロデュースしたのかやはり気になったので、調べたところ田根剛さんが環境デザインを手がけられたそうです。
「ただの商業施設の店舗レイアウトではなく街をつくる」ことを目指したそうです。2年ものリサーチで生まれたコンセプトが「GROBAL PORT CITY」。聞くところによれば、「自分の仕事の仕方は、まず『考古学的』にその土地の記憶を掘り返してから物事を考えることから始まります。まずは横浜という場所の歴史を徹底的に研究しました」という。
記憶は過去を指すのではなく、「未来を作るための原動力」
様々な所で使われているタイルの存在、フロアを上がるごとに多様な種類の木々が茂る開放的な屋外空間、クリエイティブなサイン表示、そんな空間が居心地を良くしているのかもしれません。特にタイルは見ていて飽きることがありません。どうやら60種類のオリジナルタイルをイタリアの工房から船で運んできたそうです。
「その土地の記憶を掘り起こす」という考え方に興味を引かれました。「場所の記憶」というコンセプト。見ていくと、このような建築に対する向き合い方はエストニア国立博物館にも。旧ソ連軍の軍用滑走路があった敷地を利用し、約10年の歳月をかけて建設されたそうです。エストニアの「過去と未来をつなぐ場所」になっており、ぜひ一度、行ってみたいところです。写真を見ただけでも壮大なスケール感が伝わってきます。記憶は過去を指すのではなく、「未来を作るための原動力」だとも言ってます。
様々な分野のデザイナーを拝見していると、あえて過去を遡らないという方も多々いらっしゃいます。これはどちらが良いというものではなく、望むインスピレーションが湧き出てくるのが、人により、シーンにより変わってくるのでしょう。
自分自身を振り返ると、仕事の依頼を受けた際には、徹底的に気が済むまで歴史を調べるのが常ですが、これが私自身の仕事の自信となり、前に進む言動力なんだと改めて気づかせてくれました。過去から未来に向かう過点に私がいる。そこに私なりのインスピレーションを加えることで、未来が面白いものに変わっていくかもしれない。
グローバルなイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター