世界で一番美しいと言われる企業
ブルネロ・クチネリ
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
SDGsが叫ばれて久しいですが、どの企業も俄(にわか)感がぬぐえませんね。
でもそのような中、環境汚染や人権侵害が多いと言われるアパレル企業に、
ナント!創業以来世界で一番美しい企業、人間主義的経営と言われる会社があったのです。
その名も、「BRUNELLO CUCINELLIブルネロ・クチネリ」。
40年前にイタリアで生まれたカシミア製品を扱う企業です。
Facebook(現:メタ)の創業者であるマークバッカーザーグが愛用しているブランドとしても知られています。
人・製品・地域を大切に扱う
製造工程で廃棄するものがほとんどなく、ベーシックで末永く着られて捨てられないモノづくり。
本社は妻の故郷にある14世紀の城を改修。
地域住民を約1000人雇用し、太陽の光が燦燦と降り注ぐアトリエで生産。
本社のある村へは教会、劇場、公園、学校などを改修、設立し圧倒的な地域復興を行う。
サステナブルな製品と人間らしい働き方。
こういった経営に至ったのは、彼の幼少期の経験からきているという。
都会に引っ越し、仕事が忙しくなった両親のもとでは、それまでの家族全員で楽しく食卓を囲む風景はなくなってしまったそうです。
父も楽しく働く様子にはとても見えなかったという。
ゆえに、クチネリの企業では、17時半には必ず仕事を終えることが必須となっており、それ以降のメールも一切禁止だそうです。
働く人々が幸せになる。
「人は大切にされれば心が自由になり仕事にも集中できる」というクチネリの信念。
選択が生き方につながる
ラグジュアリーブランドゆえ、価格も高めですが、製品の極上さはもちろん、
正真正銘のSDGsっぷりに共感してひいきにするお客様が異常な勢いで増えているそうです。
先日もお客様のパーソナルショッピング(買い物同行)で立ち寄った新宿伊勢丹本館&メンズ館でも
それぞれ大きくフューチャーされていたり、銀座に行けば直営店にお客様があふれていたりという状況。
こういったハイブランドに限らず、若者に人気絶好調のZARAでもしかり。
ファストファッションにありがちな労働力を安価に抑える第三国に生産をゆだねることは一切せず、
目が行き届く自国のスペインやポルトガルのみで生産しているという。
愛用しているお客様に聞けば、そういったことがZARAを選んでいる理由の一つだという。
流行っているから着る、かっこいいから着る、ではなく
どういった態度で着るのか、どういう理由で選ぶのか、「着ること」に向きあわざるを得ない世の中になりました。
そういった小さな積み重ねの一つ一つが、その方の生き方のスタイルとなり、印象を形成しているのでしょう。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター