G7ファッションから見える気遣いの印象管理
気遣いの印象管理
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
政治外交の場では「何を着るか」と同時に「何を伝えるか」が大事です。
5月19日から21日まで開催されたG7広島サミットと、同伴者向けに開催されたパートナーズ・プログラムを拝見するにつけ、
沢山の気遣いが散りばめられているファッションを目にしました。
今回は、「気遣いの印象管理」という視点からいくつかお伝えしたいと思います。
小物に想いを乗せる
まずは何といってもスナク英首相の靴下ではないでしょうか。
18日の夜に岸田首相と会食したスナク首相は、大の広島カープファンだという岸田首相への粋な計らいとして、
「Carp」の文字が入った赤い靴下を履いていました。
会話も盛り上がったに違いありません。
そしてトルドー首相のパープルのネクタイ。
今回のサミットのテーマのひとつでもあるLGBTQの良き理解者として、レインボーカラーの一色を取り入れたのではないかとも推測されています。
また、ファーストレディでは、ジルバイデン夫人が広島に到着された際、左胸にゴールドの折鶴のブローチがさりげなく付けられていました。
日本へのそしてこの後訪れる原爆資料館や平和記念公園への配慮が見て取れました。
服に想いを乗せる
装いでは、裕子夫人の備後デニムで仕立てたスーツが挙げられます。
とてもお似合いで、日本の産地の力の大きなアピールになったことでしょう。
また、スナク首相の妻アクシャンタ・ルムティ夫人は、広島に到着した際、インナーに市松模様のニットを着用されていました。
市松模様は日本古来の伝統的模様のひとつで、縁起の良い柄です。
ご自身のブランドもお持ちのせいか、常に着こなし方がハイセンスで1シーン、1シ-ンに想いを乗せるのも上手だとお見受けしています。
そして、最後はメローニ伊首相。
ジェンダーギャップ指数がEUの中では一番低い国で首相になられた方。
服装を見ていると納得します。
ピンヒールがトレードマークですが、平和記念公園ではフラットシューズ。
パンツスーツもペールブルーやシャーベットオレンジで、G7初参加のフレッシュさ知的さを出されていました。
普段は、ネイビーのスーツやジャケットを目にしますが、どうやらジョルジオ・アルマーニと見て取れます。
イタリアの王道ブランドを纏うことで、男性議員との一体感を出しつつ、堂々とした演出もしっかりされています。
今回のG7は装いからだけでも多くの気づきがありましたね。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター