園遊会の装い
春の園遊会
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
天皇、皇后両陛下が催される園遊会は春と秋の年2回。
その春の園遊会が先日4月23日に赤坂御苑で開かれました。
お天気にも恵まれ、各界の功労者ら1400人が出席。
木々や芝生の緑を背景に皇室の方々の厳かで華やかなファッションがひときわ映えていたように感じました。
愛子さまが初の参列とあって、今回は注目度が一段と高かったようです。
当方は参列者の数名をサポートさせていただいていたので、全体の様子が気になっていました。
そのような中、参列者からこんなご質問がありました。
「男性は『モーニング』コートなのに、女性は『アフタヌーン』ドレス。面白いわね。
『アフタヌーン』コートや『モーニング』ドレスがないのはどうしてかしら。」というもの。
至極当然な疑問でしょう。
モーニングコートとアフタヌーンドレス
モーニングコートは、その昔西欧の貴族の男性が、執務服として着用していました。
早朝からモーニングコートを着用して乗馬の練習をし、そのまま執務へ。
その名残からモーニングコートと呼ばれています。
ちなみに、コートはここではジャケットを意味します。
ですのでベストのことをウエストコートという言い方もします。
一方、女性のほうは早朝から乗馬という風習はなく、午前中はゆっくり着替え、来客を対応する時間だったようです。
午後になり、正装をして公の行事に参加するなどしたことから、アフタヌーンドレスと言われるようになりました。
ゆえに、アフタヌーンコートやモーニングドレスはないわけです。
ということで、日中の正礼装は、園遊会のようにモーニングコートとアフタヌーンドレスがペアになります。
参列者のほうはそこまでの縛りはありませんので、通常のスーツ姿の方もいらっしゃいます。
日本は、着物を着用する文化があるので、アフタヌーンドレスの代わりにお着物姿の方も多数見受けます。
今回の園遊会もそうでしたね。
フォーマル度を上げる
そして、皇室の方々は帽子を着用し、手には白い手袋も持たれています。
帽子と手袋と靴はセットと思えておくと良いでしょう。
逆に靴を脱いだら、帽子も外したほうがよいことになります。
皆様、お洋服と同じ色の帽子をご着用。
同じ色にすることがフォーマル度を上げる意味を持つのです。
ということは、靴も同色にするとさらにフォーマル度を上げることになります。
ここまでする必要はないかもしれませんが、知識として知っていると、とても助かりますね。
セミナー、講演のお問い合わせはこちらから:info@imageup.jp
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE→BEST GRADEはこちら
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター