シモーヌ・ヴェイユ氏をご存知だろうか?

3月8日は国際女性デー
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
3月8日は「国際女性デー」でしたね。
なぜこの日かというと、今から約120年前(1904年)の3月8日にアメリカで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを行ったことに由来しています。
実際に合衆国で女性参政権が憲法に付与されたのは1920年ですから、先人の並々ならぬ努力に敬意を表さずにはいられません。
そこで、今回は女性政治家としてブランディングに成功した人物に触れてみたいと思います。
世界を見渡すと沢山いらっしゃいますが、現在当方の研究対象の一人でもあるフランスのシモーヌ・ヴェイユ氏(Simone Veil 1927―2017年)を挙げてみます。
シモーヌ・ヴェイユとシャネルの関係
彼女のブランディングの特徴のひとつが、シャネルを愛用していたこと。
これには揺るぎない理由があるのです。
ヴェイユ氏は10代の頃、ユダヤ人であることを理由にホローコーストを経験し、生き残って帰還した数少ない一人。
ゆえに、その後の人生を人権保護のために尽力し、厚生大臣や欧州議会議長を歴任された方。
フランス史上、最も愛された政治家として記憶され、現在でも彼女を凌ぐ後人は生まれていないようです。
近年、日本にも彼女の映画が来日しましたね。
そんな彼女が政治活動の中で常に身に着けていたのがシャネル。
一方、ガブリエル・シャネルの生い立ちをご存知だろうか。
孤児院で育ち、キャバレーで歌を歌いながら歌手を目指し、後に帽子店を開いたことがきっかけで、メキメキと頭角を現し、シャネル帝国を築きます。
女性を精神的にも肉体的にも開放した先駆者のひとり。
共通点が見えませんか。
決して恵まれてはいない生い立ちや、そこから確立されていく価値観や信念の有りよう。
自分の代弁者となるブランドを探してみる
ヴェイユ氏は、日々纏う服を自身の生き方や価値観を代弁してくれる相棒として選んでいたことが推測できます。
当時のシャネルは、シャネル本人の存命期間とも重なり、現在のシャネルよりもっとメッセージ性が強かったと思われます。
振り返って、我々はどうだろうか。
時折、腕時計にブランドの価値観を重ね合わせている男性に出合います。
これも同じ考え方ですね。
自分の味方を身に着けているようで心強いという。
自信を後押ししてくれるものとして。
人間なんて案外そんなことで、元気が湧き出て力が発揮できるのかもしれません。
似合うことも大切ですが、自分の価値観に合ったブランドを探してみることも非常に楽しいプロセスではないだろうか。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター