オンラインでプレゼンスを伝えるとは?~パフォーマンス編~

傾聴は耳ではなく目でするもの
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
なぜオンラインでの印象管理が必要かについて3回シリーズで書かせていただいております。前回はビジュアル編でした。最終回の今回は、パフォーマンス編と題して、「画面越しのパフォーマンス(振る舞い)でいかにして信頼感を伝えるか」を考えたいと思います。限られた小さな画面の中で、どのような振る舞いが信頼感につながるのでしょうか。
ここでもポイントを3点挙げてみたいと思います。
まず1点目。「傾聴」を大切にされていますでしょうか。傾聴は「耳」でするものと思っている方が大半だと思いますが、実は「目」で行います。視覚の力です。「ブレイン・ルール」の著者、ジョン・メディナ氏がこんなことを言っています。
「視覚はどんな感覚も打ち負かす。私達は目で見るのではない。脳で見るのだ。」と。
画面越しにいる相手を傾聴することにより、今、相手がどのような状態なのかがわかり、こちらの振る舞いも決まってくるはずです。「頑張りますって言ってるけど、どうも元気がないな」とか「たいした出来ではないと言っているけど自信を感じるな」など、様々です。傾聴により相手への振る舞いが変わり、それが相手にも伝わり良い循環になっていきます。できそうでできないことです。
画面越しでも相手とも距離感は伝えられる
次に2点目。今度はご自身の位置、姿勢、動きはいかがでしょうか。
身体の位置が画面の真ん中に来ていますか。頭の位置が下すぎる方が多い印象で残念です。また、体のどこまでが画面に収まっているでしょうか。通常、パーソナルスペースと言われる距離感だと、相手の上半身が目に入る大きさになるので、バストあたりから姿が映っているとビジネスライクな印象を相手に与えます。それ以上、近くなると、少し親しみを感じる距離感になります。お相手との関係性や話す内容によって、画面への収まり具合を気にされても良いと思います。時々、画面をのぞき込むような姿勢に見える方がいますが、お相手は見降ろされているように感じる可能性があるので、避けたいものです。
また、全く動きがない方もいます。資料を画面共有していない限りは、お相手はあなたしか見ていないので、どうか手の動きなどを適度に入れて変化を付けることをお勧めします。そうしないと相手は眠くなってしまいかねません。
話すスピードはいつもの8割が理想
そして3点目。「声」と「言葉」はいつも通りになっていないでしょうか。できれば、いつもよりは聞きやすさを心がけていただきたいので、はっきりとした声で、少しゆっくり目に話すことをお勧めします。時々、1文が長い方がいますが、オンラインでは意図が伝わり難くなります。一文一義を心がけ、時にはパワーワードを盛り込んでいくと、話にメリハリがつくはずです。中には、話し続ける方もいますが、ここはぐっと我慢して「問い」、「聴く」、「話す」を交互に繰り返すことで、お相手にとっても言いたい事がきちんと伝えられた状況を創り出せるはずです。
対面と同じでは伝わり難いということを前提にパフォーマンスを意識してくださると、あなたへの信頼感もぐっと増すはずです。
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター