経営者の空間の使い方

空間から読み取れること
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
お客様から装いの相談を受けるのと同時にパフォーマンス(振る舞い)についてもご相談を受ける機会か非常に多くなっています。これはとても嬉しいことで、「外見」だけでなく、「行動」も同時に印象管理の大事な要素として意識して下さっていると感じています。アドバイスする際に、私は「空間の使い方」のお話もさせていただいています。
ご自身の立ち位置、座る位置、会場内での場所の取り方、お相手との距離感、場所のしつらえ、など、言い出したらきりがないくらい「空間」は大切な要素がたくさん詰まっています。ご自身の考え方や価値観が無言で相手に伝わってしまう、恐ろしいくらい大切な表現要素の一つなのです。
大阪都構想の会見会場から感じとれたこと
11月1日は大阪都構想の住民投票が行われました。大阪市民でない私も、ハラハラして落ち着かない1日を過ごしました。結果として反対多数の決着がつきましたが、両者の会見会場をリアルタイムで拝見しながら空間の使い方の大きな違いを感じていました。
大阪維新の会と公明党が会場にしたのは大阪市内のホテル。報道陣用の約90席が間隔をあけて設置される配慮がなされていました。4席の登壇場所も十分な間隔が取られ、マスク無しでも十分な広さのため、松井市長はじめ、吉村知事や公明党の皆様はマスク無しで会見に臨み、表情もしっかり拝見でき、声も十分に通っていました。会見前に開票の状況を別の場所で確認している報道陣達もホテルのロビーなので、広い間隔を取って対応できていました。
一方、大阪市議団含む自民党の会見は、大阪府連事務所。普段でしたら充分な広さなのでしょうが、多くの報道陣が集まっていますので、十分な間隔は取りづらかったようです。会見席も大変狭く、マスクを外せる状況では無いようでした。結果、表情も分かり難く、せかっくの会見なのに、、、という印象が残りました。
周囲への配慮と自身の見せ方
経営者の皆様には、お相手に合わせた距離の取り方が、双方ともに最高のパフォーマンスを取れる心地よい空間であることをお伝えしています。どちらかが窮屈さを少しでも感じてしまったり、居心地の悪さを感じてしまったら、そこには気持ちの良い空気感はどうしても生まれません。特に大事な交渉事でしたら、どこを会場にするのか、どのようなしつらえにするのか、お相手にリラックスしてもらうには、どこに座っていただくとよいのか、など十分な段取りで、結果が左右されることも大いにあります。
ぜひ、何を話すかだけでなく、相手にどこまで配慮した空間で話すのか、そんなことも考えていただくと良い結果が連鎖してくるはずです。
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター