バイデン米大統領就任式のファッション

国を代表する公人のファッションセオリー
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
アメリカ現地時間1月20日に、ワシントンで第46代大統領就任式が行われました。世界中が注目していた瞬間でした。厳戒態勢が敷かれ、規模を縮小しての開催とはいえ、アメリカの圧倒的な底力を見た思いでした。
バイデン氏の演説については後日解説するとして、今日は要人達の服装に触れたいと思います。国を代表する公人(天皇家や大統領夫妻など)は、基本的に自国のデザインの服を着用し、なるべく決まったブランドに偏らないようにします。今回も見事に忠実でした。
言わずして伝える力
バイデン大統領は、ラルフローレンのスーツに水色のネクタイをタイドアップ。ジル・バイデン米大統領夫人は、アップカミングブランド「マルカリアン」の青のカスタムコートドレス。お二人とも、民主党の青をイメージされてコーディネートされたのだと思いますが、バイデン氏の柔らかい水色が、そこまで強く民主党を主張しないメッセージを感じました。共和党への配慮でしょうか。
そして、初の女性副大統領となったカマラ・ハリス氏は、若手黒人デザーナーのクリストファー・ジョン・ロジャーズによる紫のコートドレスでした。コートドレスはローブモンタントに則ったフォーマルな場での昼の正装です。
彼女をはじめ、参列者の中にも紫の服を纏った方が多かったそうです。なぜだかおわかりでしょうか。民主党の「青」と共和党の「赤」を融合したら「紫」になると。これこそ、言わずして語る強烈なメッセージではないでしょうか。
以前、ミッシェル・オバマ氏がそうでしたが、才能ある若手デザイナーの服をどんどん公の場で着用することにより、彼らの知名度を上げ活躍の場を増やしていくことに貢献していました。おそらく彼女達もそのように考え、そして自らも、新しいものを躊躇なく取り入れていく姿勢、人としての在り方を周りに示しているのでしょう。
トータルの演出力
就任式の実施の規模や方法にもよりますが、日本ではどうしても話の内容だけに終始しがちです。翌日には、次の話題や事件に移っています。歴史に残る就任式は、やはり多方面からの大きな演出が必要なのかもしれません。アマンダ・ゴーマンさんの壮大な詩。この日のホワイトハウスの上空には、赤と青の大きな花火が彩っていました。
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グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定されるイメージブランディングの専門家
・株式会社BEST GRADE 代表取締役
・BEST GRADE アカデミー主宰
・AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
・一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター
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