ゼレンスキー大統領の伝える力Part 1
有事のリーダー
今、世界中が注視しているゼレンスキー大統領の発信力。
有事のリーダーとして大いに学べるところがありますね。
たくさんのメディアや有識者が分析していますが、当方も書き始めたら止まりそうもないので、2回に分けて書きたいと思います。
あくまでも国際イメージコンサルタントの視点からになりますが。
1回目は、外見Appearanceについて、2回目は演説手法についてです。
リーダーとしての表情と体格
一貫して真剣なまなざしで訴えかける表情。
そこには、感情の起伏が読み取れるような、つまり、悔しさ、切実さ、気落ちした表情は一切見せません。
有事は特に、一貫した泰然とした表情は周囲から信頼を得やすい必須の表情です。
なぜなら、周囲はリーダーの表情から何とかして安心を読み取ろうとします。
感情の起伏が分かりやすい表情のリーダーは平時では人間らしさが伝わってよいかもしれませんが、有事では周囲の気持ちを安定させることができません。
さらに、ゼレンスキー大統領は無精ひげ。
ゆっくりひげを剃っている余裕もないと感じさせる切迫感が伝わってきます。
また、筋肉質で頑強な体格からは、弱さを否定し、俊敏な動き、闘志を持ったパーワーが伝わってきます。
頼れるリーダーの象徴です。
胸を張った堂々とした姿勢もしかり。
どんなに立派なことを言っても、貧弱な体格では共倒れしそうで後から続く者達の不安を消すことができません。
なぜカーキ色のTシャツなのか
常にスーツ姿のプーチン大統領に対して、常にカーキ色のTシャツなのはなぜかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、
これは、私服ではなくタクティカルウェアといってウクライナ軍の略式軍服なのです。
よく見ると胸にはウクライナ軍旗がプリントされています。
武器を携えていないので略式軍服なのです。
安全な場所で指揮をとるのではなく、国民に寄り添い、現地で指揮を取るリーダーの現われだと伝わってきます。
国民と一緒に同じ立場で、現地で戦うという意思表示なのでしょう。
停戦交渉の両国の様子を見ても、スーツ姿のロシア側に対して、ウクライナ側は全員、略式軍服です。
表情や体格、装いだけからも十分に有事のリーダーとしての伝える力が読み取れます。
次回は、言葉のコミュニケーション(演説手法)についてお伝えしたいと思います。
23日には日本の国会での演説も決まったようなので、注視したいと思います。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター