英女王国葬にまつわる質問にお答えします
半旗とはそもそも何?
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
過日のエリザベス女王の国葬は、荘厳さといい芸術性といい素晴らしかったですね。
国葬という稀有な事象や文化の違いからか、多くのご質問をいただきました。
今日はその中で問い合わせの多かった3つの質問についてお答えします。
まず一つは、「そもそも半旗って何ですか?」というご質問です。
弔意を表す国旗の掲揚方法です。
以外に知られていないのが、その掲揚の仕方。
いったん最上部まで旗を揚げた後、およそ3分の1から半分程度降ろしたところで掲揚します。
同様に、降納する場合も、一度最上部まで揚げてから降ろすのです。
そして、掲揚時間は、原則としては日の出から日没までが基本ですが、
特別な目的があったり、照明設備が整えられている場合は、夜間にも掲揚してもよいとされています。
以外に知られていないですね。
なぜ英国王一族は軍服なのでしょうか?
2つ目は、英国王一族の着装についてです。
日本では、葬儀の主催者となる最上級の洋装はモーニングになります。
国葬や大きな社葬等で時折目にしますね。
しかし、英国では最上級の礼服が軍礼服なのです。
ノーブレス・オブリージュ(noblesse oblige:仏語)という言葉をご存知だろうか。
高貴な者には、それに応じた義務が求められる、という意味を持ちます。
つまり王族(特に男性)は国民の最上級の奉仕活動として必ず軍務経験を持っています。
まさに崇高な任務をおこなう軍服を着用することに特別な意味を持っているのです。
皇室から離脱したヘンリー王子が、葬儀に先立つ儀式以外で軍服の着用を認められなかったことは、こんなことも関係していると思われます。
女性のアクセサリーが華やかなのは良いのでしょうか?
3つ目は、アクセサリーについて。
確かに、日本の弔事の装いはなるべく控えめにし、ましてやアクセサリーは必要最小限。
それに比べて、ウエストミンスター寺院での女性の着装を見るにつけ、2連、3連のパールネックレスは多く、ブローチも多く目につきました。
日本では、不幸が重ならないようにと2連以上のネックレスは避ける傾向があるので、大いに気がかりな方が多かったようです。
エリザベス女王が3連のパールネックレスを好んでつけていたこともあり、キャサリン妃が敬意の気持ちを込めてされていたのを筆頭に、多くの方がされていました。
ブローチもしかりです。
日本のマスコミが、これらのアクセサリーから意を読み取ろうとされているのが印象的でした。
また、もう一つの理由としては、男性の軍服の胸に色とりどりの勲章が複数付いていることで、かなり華やかな印象を与えます。
それに匹敵するバランスを取り女性のアクセサリーも華やかなのでは、という一説もあり大いに頷けます。
今回は、文化の違いをとても勉強させられましたね。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター