『白』に込められた想いとは?

計画されたトレンドカラー
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
現在、店頭やネットに並んでいる新作ファッションのカラー。
これは、約3年ほど前からインターカラー(国際流行色委員会:本部パリ)が決定してきている色です。
3年後の世界の予測データ(経済、環境、教育、食、等)を駆使して世界の有識者たちと検討されます。
ゆえに、今年もグリーンやブルーが流行っていたのは、世界的に打ち出されているSDGsと連動しているため。
違和感なくwelcomeに受け入れられています。
突然変異で現れるカラー
しかし、これとは別に予告なしに突然変異で突如として現れる色があります。
どういうことかって?
例えば、2001年の9.11の後、2011年3.11の後、突場として市場に現れたのは何色だったか覚えていますか?
答えは『白』です。
世の中の計画されたトレンドカラーとは別に、どうしても今の心情に逆らえない、今の気持ちを映し出す色でした。
白は、純粋無垢、ピュア、素、スタートの心情を表す色です。
9.11の後には世界のデザイナーがそれまで作成途中だったコレクション制作を惜しげもなく破棄し、
新しく作り変えて10月に並んだパリやミラノのコレクションでは、白のオンパレードで鳥肌が立ったのを覚えています。
今の自分の気持ちに正直なのは白だということなのでしょう。
コロナ禍の中で、緊急事態宣言が解除された後の日本の風景も実は『白』でした。白いTシャツやシャツが、街中を占拠していました。誰かが指令したものではなく、自身の心の中から今の自分の気持ちはこれだ!と無言で選んでいる色が、実は皆一緒で世の中を動かしています。
社会情勢を無言で伝える色
弊社の養成アカデミーで皆様にお伝えしているのですが、似合う色やトレンドカラーだけを勉強していても、社会が語れないと伝えています。
どう使い、どう表現するかは人それぞれ。
使い方で、その人の価値観までが透けて見えてきます。
来年は、突然変異で現れる色があるのでしょうか。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター