白は清潔のシンボルカラーって、いつ誰が決めたの?
当たり前と思っているけれど
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
先日お会いした方から、「やはり清潔感を出すには白を着ることでしょうかね?」と、
私に投げかけるような、でも自分に言い聞かせるような言葉がありました。
「白」といえば、ピュア、純粋な色として我々は認識し、好印象を持っていただきたいときには多用しています。
「そうですね~」というものの、そもそも「白」が清潔のシンボルカラーだなんていつ誰が決めたの?と思い、調べてみました。
白がフォーカスされたのは16世頃から
歴史を遡ること16世紀の西洋。
当時は、入浴すると毛穴から水分や細菌が体内に入り、身体によくないと思われていました。
信じられない時代があったのですね。
ゆえに、下着を頻繁に着替えることで、下着が体の汚れを取ってくれるものというのが当時の常識。
これらの下着は、麻素材が中心だったのですが、麻素材はそのままだと褐色で白ではありません。
当時の貴族たちは、大金を払って真っ白な下着を所有することがステイタスだったのです。
当時の洗濯女たちに洗濯を依頼すると、石灰を使用して石にたたきつけたりしながら、何度も洗い、何日もかけて白に洗い上げていました。
ゆえに、一度洗濯に出したら、数日戻らず、しかも傷んで返ってくるという笑えるような話。
ということで、貴族たちは数枚では足りず何十枚も所有していたのです。
ジャンジャック・ルソーが47枚の真っ白な下着を盗まれて怒り心頭だったのは有名な話。
それほど、真っ白な下着は貴重だったのでしょう。
こうして、白が清潔のシンボルとして定着していったのです。
白い下着を身に着けていることをアピールするために、首から白い襟を出したり、手首から白いカフスを出していたのです。
ヨーロッパ絵画でよく見ますが、あれは下着だったのですね。
白を使いこなそう
現代では豊富にある白。
パーソナルカラーに合わせて、ピュアホワイトやソフトホワイト、オイスターホワイトなど、選び放題です。
我々は白に価値すら感じていないかもしれません。
洗濯が面倒だからとか、汚れが目立つからとか言わず、白を使いこなす楽しさを味わってみませんか。
日本流行色協会によって選出された2023年のトレンドカラーは「ルミナスイエロー」(陽だまりのような穏やかで優しい黄色)だそうです。
白との相性もばっちりなはず。
今週から暖かくなる予報です。
どこかに白を取り入れて心躍るコーディネートを楽しんでみてください。
(参照:「ヨーロッパ服飾物語」)
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター