とんがり屋根のしぐさは何を意味する?
口ほどにものを言う仕草
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
先日、ある総会に出たのですが、気になる仕草があり目を留めました。
その日に話し合う議題のいくつかは、多様な意見が出て、スムーズに進まないのではないかと懸念していたのですが、予想通りでした。
異なった視点を持つ参加者のお一人が、手を挙げてご自身の考えをとくとくと述べていたのですが、
その間ずっと、会長がやっていたのが、とんがり屋根のしぐさでした。
とんがり屋根のしぐさとは、机の上に肘を立て、両手を広げて左右の指先(親指から小指まで)を合わせてとんがり屋根を作るポーズです。
開いたり閉じたりしながら、力を入れたり緩めたりしながら、でも、指先を離すことはありません。
人の手は、27個の骨と靭帯や細い筋肉で構成されています。
手は他のどの部分よりも、脳との神経接続が多いと言われており、ゆえに手のしぐさは、その人の率直な心情を知る手がかりとなります。
とんがり屋根のしぐさの意味は?
会長が全ての意見を聞き終わってから、応対する様子を拝見し、やはりそうなのかと確信した次第でした。
この仕草は、「正解は知っているぞ」というような自信を匂わせるしぐさです。
例えば、上司が部下に仕事の指示を出すときなどに、時折目にすることがありませんか。
この時の会長は、自分よりずっと年上の年長者の意見に対してしっかり敬意を表しながら、
しかし、今までの経緯や承認されることの意義についてとうとうと堂々と述べたのでした。
このポーズ、自信の表れでありポジティブさを意味しており、その通りの返答に、手が発信するシグナルの面白さを実感しました。
しかし頻繁にやりすぎると、尊大な印象を持たれかねないので注意が必要なしぐさでもあります。
女性は、とんがり屋根の変形として、膝に手を置いて指先を合わせる動作をすることが多いようです。
無意識なしぐさ
ボディランゲージは本来なら全体から読み取るものですが、時にはこのように単独で解釈できるものもあります。
手のしぐさは、ほぼ100%無意識です。
このように自分のしぐさも他人の目に映っていると思うと油断ならないですね。
時には、周囲の方のしぐさがどんな印象を与えるのか、関心を持って見てみるのも面白いものです。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター