内閣組閣のモーニングコートと並び順
なぜモーニング姿?
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
先週13日には、第2次岸田再改造内閣が発足しました。
まだ皆様の記憶にも新しいでしょう。
さて、全閣僚が一堂に並ぶ大階段での集合写真や、その前の首相記者会見は、組閣の度の定番シーンです。
「夜なのになぜモーニング姿なの?」とやはり今回もご質問をいただきました。
今回も分かり易くお伝えします。
モーニングコートと言えば、日中用の正礼装。
ちなみに夜の正礼装は燕尾服またはタキシードです。
かつて、「モーニングコートを着て、ディナーを食べる日本人」と揶揄されることもあったほど、礼服には慣れない日本人です。
執務と儀式という理由
しかし、このような組閣のシーンにおいて、モーニングコートは「執務服」と日本(宮内庁)では捉えています。
これには理由があります。
そもそも18世紀のイギリスでは、貴族たちは午前中からモーニングコートを着用し、執務を取ったり乗馬していた長い歴史があります。
ここから執務用の装いという考え方が優先され、「執務服」と捉えているのです。
そして、もう一つの理由は、儀式的なものです。
日中、15人の閣僚らは皇居にて任命書を授かる認証式に出向きます。
天皇陛下に拝謁する際は、基本的にはモーニングコートを着用することがルールです。
今回も宮殿の「松の間」で行われました。
その認証式という儀式で着用したモーニング姿のまま、首相は記者会見に臨み、その後に新閣僚の初閣議、
そして記念撮影と、怒涛のスケジュールが執り行われています。
女性も、モーニングコートに準じた装いになりますので、ロングドレスになるわけです。
内閣撮影の並び順
撮影の際の並び順については、特にルールはないようですが、首相を真ん中に、内閣の特徴がわかりやすい配置が優先されるようです。
前回は、こども家庭庁が新しく発足するので野田氏が首相の隣でしたね。
今回は女性閣僚の5人採用がわかりやすいように、中央に集まっています。
ひとつのシーンを紐解いていくことも、根拠や慣例が見えてきて面白いですね。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター