冠婚葬祭のフォーマルに自己表現は必要か
フォーマルに自己表現は必要か
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
今年度から日本フォーマル協会主催のゴールド・ライセンスの講師を務めさせていただき、先日、第1回目を終えました。
シルバー・ライセンスやブロンズ・ライセンスは日本のフォーマルの知識を習得するもので、
ゴールド・ライセンスはグローバルな知識を習得するもの。
講義が終わった後に、受講者に呼び止められてこんな感想をいただきました。
「フォーマルといえども、こんなに自己表現ができるとは思っていませんでした」と。
フォーマルというと、文字通り「フォーム」「型」があるので、自己表現はご法度と思われそうですが、工夫次第でそんなことはありません。
いただいた感想から、当方の意図が伝わっていたようで嬉しく思いました。
ジル・バイデン夫人の事例
レディスの事例で見てみると、
例えば、表彰式等で着用する服。
通常はその場にふさわしいかどうか、似合うかどうかだけで判断しがちですが、表彰内容に合わせた、デザイン、カラーを選ぶことが可能です。
ある方は、研究成果が認められて表彰される際、研究内容を表す柄を刺繍という形にしてドレスに入れて表彰台に立ちました。
一生の宝物になったことは言うまでもありません。
イブニングドレスというドレスコードをしっかり踏まえながらの自己表現。
喪服の例を見てみよう。
通常は、黒い喪服にせいぜい1連パールのネックレス。
しかし、お亡くなりになられた方からいただいたブローチを付けて参列する、あるいは好きだった七宝焼のネックレスを付けて参列する、こんなことも可能なのです。
これは海外では当たり前の表現ですが、最近の日本でも亡き人を称える形、敬意を伝える形として散見されるようになりました。
ジル・バイデン夫人がエリザベス女王の国葬で、黒いリボンのカチューシャを付けて参列されました。
リボンは、欧米では中世より「愛」を伝えるモノ。
それが、現在でも残り、ギフトの際はリボンを付けて渡すという風習が残っているのです。
これも喪服というドレスコードを踏まえながらの自己表現。
どんな場合でも印象管理を
どんなシチュエーションでも、印象管理は可能です。
というよりも、周囲に、または相手に敬意を伝えたいと思えば思うほど、その気持ちが形となって表出してくるはず。
あえてその気持ちをふさぐ必要はないと思っています。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター