言葉は諸刃の剣
切り取られる言葉
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
言葉は一度発してしまうと、相手の耳や心に残るもの。
最近の某大臣の発言が物議をかもしているのはご存知のとおり。
「印象管理的にはどう思われますか?」というご質問を受けました。
昔からこういった発言は減ることがなく、SNSが発達した今では、むしろ増えるようにさえ思われます。
私が気になったのは、言葉の切り取られ方でしょうか。
話したときの場の雰囲気だったり、ご本人の表情だったり、イントネーションなどは、全て蚊帳の外です。
悪意を持って切り取ることも、好感を持って切り取ることも切り取り手にとっては自由自在。
そうされることを承知で話し手は話さなければいけないことを考えると、言葉選びも大変です。
後で弁解することを考えたら、準備に入念な時間を割いたほうがその方の印象はぐっと上がるでしょう。
先日は、岸田首相が「しっかり」という言葉を就任以来2500回使っているという記事も目にしました。
現在の分析ツールでは、指定した言葉を入力すると、すぐに回数が出てきてしまいます。
トランプ氏が使う言葉
言葉を味方にしている人もいます。
アメリカで共和党の指名争いをしているトランプ元大統領もその一人。
支持者の一人がこんなことを言っています。
「トランプは、我々労働者が使う言葉を使うんだ!」と。
明らかに支持理由の一つが言葉遣いになっているわけです。
言葉には、その言葉を使うことで「自分は何者なのか」を示す機能があります。
この場合は、自分は労働者の味方であることを示していることになります。
一方、服装は、どこに行っても共和党カラーの赤いネクタイ姿の一辺倒。
前ボタンを開けたままの着こなしが、労働者の懐に入るとも言われています。
ニッキー・ヘイリー氏との違い
一方、ニッキー・ヘイリー元国連大使はどうでしょう。
言葉遣いについては特に言われていないようです。
お二人の話す内容については、賛否両論様々ですが。
ヘイリー氏は、装いを常にTPOに応じて変えている点が、アプローチ上、トランプ氏と分かりやすい違いです。
大規模な大会等は当然ながら正装ですが、有権者と直接対話できるシーンなどには、セーターを着て、有権者と同じ服装を心掛けています。
トランプ氏とのアプローチ方法が真逆なので、面白く注視しています。
彼女の印象管理術は、ひとつのポリシーに則っているので、別のコラムで記載したいと思います。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター