服装を利用して相手の懐に入る
孫氏のワザ
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
「なあるほど、そうきましたか」とニュースを見ながらつぶやく私。
先日、ソフトバンク・グループ(SBG)の孫正義会長兼社長とトランプ次期米大統領が会談し、SBGによる1千億ドル(約15兆円)もの投資計画を打ち出したのはご存知のとおり。
「そうきましたか」とは、投資するという事実に対してではなく、会談に臨んだ孫氏の服装です。
孫氏は、共和党のイメージカラーの赤いネクタイを締めて颯爽と登場。
まるで共和党の一員ででもあるかのよう。
体の大きさは違えど、トランプ氏と双子のようです。
まさか民主党のイメージカラーのブルーをタイドアップしていくことはなくても、ここまでする気遣いは孫氏ならでは。
コーポレートカラーを利用する
通常、ビジネスパーソンが自分の会社のコーポレートカラーを身に着ける光景はよく目にしますが、
懐に入りたい相手のコーポレートカラーを率先して自身で身に着けて対峙するという手法。
当方もセミナーや講演先、お客様にお伝えしている手法のひとつです。
あるいは、コーポレートカラーでなくても、相手が好む色を身に着けるのも効果を発揮します。
お相手にとっては理由がわからなくとも、目の前の相手が心地よい色を使っていますから、気分は良いはず。
女性の場合は、スカーフやアクセサリー、インナーなどに取り入れてもよいかもしれません。
「今日は御社に敬意を表して、御社のコーポレートカラーを取り入れてみました」と。
嫌な気分になる方はまずいないでしょう。
孫氏の装いの印象管理
孫氏はファッショナブルな方ではないですが、その時の思惑をきちんと装いに表現できる方と見ています。
現在のソフトバンク・グループの決算説明会は宮川CEOが行っていますが、孫氏が行っていた頃は、業績の良し悪しが登場する装いで予測できたものです。
業績が良い時は、ニットのインナーなどを着用したビジネスカジュアルで、一方、業績が悪い時はスーツスタイルにピンクや赤いタイを合わせていました。
ピンクは相手の怒りを治める心理効果があり、赤い時は「業績も私のネクタイも真っ赤っか」とジョークを飛ばす。
スーツを着用するのは、真摯に業績結果を受け止めているという姿勢でしょうか。
2019年にヤフーを連結子会社化した際は、前澤氏と一緒に色違いのTシャツを着用して仲の良さをアピールし、ビジネス的な良縁を演出。
言動や実力で伝えるのはもちろんですが、全身で表現してくるエネルギーは見習いたいものです。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター