トップの謝罪会見から見えてくること

謝罪会見は諸刃の矢
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
この仕事についてから約10年経ちます。幾多の謝罪会見を拝見し、また幾多の企業やビジネスマンに危機管理のアドバイスをしてきたことでしょうか。
謝罪会見は、ただ謝罪する場だけではなく、その後の評価が良くも悪くも大きく別れる非常に大事なシーンです。
先日の森喜朗氏の謝罪会見から、今このコラムを執筆している現在もまだ後任が決まっていません。誰の目にも明らかな「残念な謝罪会見」として、印象づけてしまいました。
非言語の影響力
私と同業の方、または謝罪会見をよく熟知している方でしたら、森元会長が赤×白のレジメンタルのタイで会見会場に入室された瞬間、息を飲んだことでしょう。
赤はパワーを表わす色であり、赤×白は日本ではめでたいイメージのカラーコントラストです。また、レジメンタルタイは、英国の騎兵隊に由来しているとも言われ、戦いを連想させる柄でもあります。そう、謝罪には最も締めてはいけないタイでした。
謝罪の際は、身なりからも全身で反省していることを伝えなければいけないので、地味な寒色系のネクタイ(濃紺など)がベストです。顔より、ネクタイが目立つことなど、謝罪ではあってはならないのです。
また、「発言を撤回する」とは言うものの、頭をさげることも無かったので、なおさら聞き手の神経を逆なでてしまったことは言うまでもありません。
あの大坂なおみ氏からも「もっと話し方を勉強したほうがよい」、「無知」とコメントされ、虚しさだけが残りました。
優秀なブレーンを揃える
メルカリの山田進太郎氏は、裸の王様にならないように、意見をしてくれるブレーが自分の周囲にいてくれるよう配慮しているとコメントしていました。今回は、森氏の会見前に物申してくれる取り巻きがいなかったことが残念でなりません。
イエスマンではない、冷静に客観的に物申すブレーンを側近に置くことも、トップの力量だと、今回の会見は伝えてくれていました。
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Written by 吉村ひかる → 詳しいプロフィールはこちら
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定されるイメージブランディングの専門家
・株式会社BEST GRADE 代表取締役
・BEST GRADE アカデミー主宰
・AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
・一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター
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