表現の新常識、CEOの言葉選び

安易に発言できない現代
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
世の中の変化から、今まで当然のように使用していたジェンダーに関する言葉がNGになったり、関係ないと思っていた政治分野にまで言及しなければならなくなったりと、聞き手に言葉を伝えることが難しくなってしまったと感じます。特に、企業を代表するCEOや、ブランドの広報などは、さぞかし大変でしょう。
若年層を中心に消費者は、自分の価値観と合致する企業には、購買という行為で投票を行うが、違うと思った企業には目もくれません。
ジェンダーフリーを表現する
少し前まで何も考えずに使用していた「男性的」とか「女性らしさ」というような性別に関する言葉が、今や世間では容認されなくなり、確かにそうだと感じる反面、一律にジェンダーの言葉を狩ってしまうと、伝えたい微妙なさじ加減が伝わらなかったりと、不便も感じています。
制服をジェンダーフリーにした企業や学校が出てきたり、アメリカでは既に男女兼用のトイレ ができているそうです。
もう少ししたら言葉の使い方も落ち着くのではないかと予想していますが、今は、慎重に選ばな いと消費者にそっぽを向かれる可能性があるので、関係者は大変でしょう。
政治的な立場を明らかにする
そして、もう一つ。本来のビジネスの舵取りに政治的判断が明らかにのしかかってきました。自動車業界などは昔からそうでしたが、いまやファッション業界が政治的立場を明らかにする必要に迫られていると感じます。
新疆ウイグル自治区で生産されたコットンの調達を中止したH&Mは、不買運動という中国側からの激しい反発にあいました。今、ユニクロの立ち位置にも世界から注目が集まっています。
過日、アメリカの投票制限法に対して立場を明らかにしなかったコカ・コーラなどは、消費者から激しく非難されボイコット運動も起きたばかり。立場を明らかにしなかっただけで。
消費者は、いまや企業姿勢に共感すれば購買で一票を投じ、反すれば不買運動に出る。分かり易いが、CEOの判断がこれほどまでに業績に反映する時代は今までなかったのではないでしょうか。
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE→BEST GRADEはこちら
Written by 吉村ひかる → 詳しいプロフィールはこちら
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定されるイメージブランディングの専門家
・株式会社BEST GRADE 代表取締役
・BEST GRADE アカデミー主宰
・AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
・一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター
エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター