印象管理と印象操作
印象管理と印象操作の違い
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタントの吉村ひかるです。
最近よく聞かれる「印象操作」という言葉、「印象管理」と似ているようですが少々違います。
当方が常に皆様にお伝えしている「印象管理」は、
外見、所作、言葉で自分らしさを相手にどう誤解なく伝えていくか、
365日、常に最高な状態でパフォーマンスできるにはどうしたらよいか、
というポジティブな視点に立って発信しています。
一方、「印象操作」は本来の姿とは関係なく、発信者の都合が良いようにタイミングや出し方を恣意的にコントロールしていくという、
ややネガティブ視点で発信されている傾向です。
印象操作の場合は、もっぱら情報を使った操作が主導権を握っており、外見や所作を使用した印象操作は二の次(特に日本)といったところでしょうか。
海外と日本の事例
日常、我々もちょっとしたことで印象操作を行うことはよくある光景です。
例えば、子供がおもちゃを親に買ってもらいたくて、ウソ泣きをする、みたいなことは無意識に行われています。
親のほうはすっかり騙されてオタオタして買ってしまったりします。
しかし、世の中を動かすレベル感では、情報だけでなく外見を使った情報操作は、欧米では当たり前ですが、日本ではほとんど見られません。
今回の第20回統一地方選挙でも、情報を使った印象操作が沢山ありましたね。
当方が住む地域の候補者に対してネガティブな報道が流れ、ご本人も認めていらっしゃいますが、
選挙前のタイミングでリークする手法はともあれ典型的な印象操作です。
投票をしようと考えていた方は一瞬ひるむのではないでしょうか。
一方、アメリカでは、ブルースウィルス主演の「THE KID」(2000年)では、ブルースウィリスが優秀なイメージコンサルタントに扮して、
悪徳政治家を外見、所作、言葉を使ってクリーンこの上ない政治家に仕立てる上げることをされています。
現実でも、バラク・オバマ氏が大統領時代に報道陣を前に失策を発表する際、わざとベージュのスーツを着用して会見に臨み、
視聴者は政策よりもベーシュのスーツに話題が移ってしまったという、見事な印象操作がありました。
これからの日本
日本もこういった、情報だけにとどまらず服装や所作を含めた公式な場面での印象操作は、これから増えていくと予想されます。
この分野では欧米から遅れをとっている日本ですが、今後の展開が面白そうです。
圧倒的な印象操作を見てみたいですし、当方もやってみたいなと思う次第です。
こうなると、我々も冷静に本質を見抜く力が、ますます必要になりそうです。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター