多用する言葉がその人の印象を形成する
都議選から見えた3候補者のワード
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
先日の都議選からすでに2週間経ちますが、まだ様々な余波が残っているようです。
当方の仕事は、装いだけでなく、振る舞いや言葉についても同様にアドバイスするため、
印象管理全般にアンテナを張っていますが、先日面白い記事に行き当たりました。
東京大の鳥海教授(計算社会科学)が面白い分析をされています。
小池氏、石丸氏、蓮舫氏のYouTube公式チャンネルの動画に付けられた字幕から、候補者が頻繁に使用する言葉を分析。
すると、最多の言葉は、小池氏が「ゆりこ」、蓮舫氏が「東京」だったのに対し、石丸氏は「みなさん」だったそうです。
ここから、石丸氏が多くの聴衆に呼びかける演説を意識していた可能性が大いに見て取れます。
「みなさん」は、巻き込み話法のひとつなので、「みなさん」と呼びかけられた瞬間、自分も入ってしまうわけです。
ネットミーム化しているのでなおさらでしょう。
多用するワード
過日は、岸田首相が「しっかり」という言葉を就任以来2500回使っているという記事も目にしました。
現在の分析ツールでは、指定した言葉を入力すると、すぐに回数が出てきてしまいます。
また、アメリカの大統領選の準備が着々と進んでいますが、バイデン氏やトランプ氏がメディアで使用する言葉の多くが「We」であって、「I」ではありません。
一方、日本の政治家は、「I」を頻繁に使用し、「We」はめったに使用していません。
しかし、日本の若手起業家らを見ると「We」を多用し、同時に「使命感」というワードも付いてきます。
「We」と「使命感」、この2語だけからもエネルギーが伝わってくるから不思議ですね。
印象管理のワード
多用するワードが、その人の印象を形成してしまうことを考えると恐ろしいですね。
友人の間でも「それって、〇〇さんが、いつも言ってることよね」とか、
社内でも「うちの社長、〇〇って言葉、大好きだよな」というように。
皆さんは、どんな言葉をよく使用していますか?
無意識過ぎて分からないところが、言葉の怖さを物語っているのかもしれません。
自分自身の言葉を振り返ると、気を付けなければと思います。
使わない言葉を意識するだけでも良いかもしれません。
個人的には、最近気になる「忙しい」という言葉。
心を無くすと書くので、使用しないようにしていますが、つい言いそうになってしまいます。
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Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター