演説にストーリーを入れる
決選投票、石破氏の演説
経営者と企業のブランディングに印象管理の重要性を伝える国際イメージコンサルタント・リーダー服飾研究家の吉村ひかるです。
先日は自民党の総裁選がありましたね。
今年は世界的に選挙イヤーであり、選挙の話が多くて失礼致します。
決選投票の際、石破氏と高市氏の演説をフルバージョンでお聞きになった方も多いのではないでしょうか。
「石破の話にグッときた。彼への印象が変わったかも。」
とは、私の隣にいたZ世代の弁。
世代を超えて幅広く響いた要因の一つに、ストーリーから始めたことも大きく起因しているのではと感じています。
「暑い日でした。
もう今から60年も前になります。
夏休みでした。
そこ(出馬表明をした地元の神社)で夏祭りがありました。
今ほど豊かではないけれど、そこには大勢の人の笑顔がありました。
今ほど豊かではなかったかもしれないけれど、大勢の人が幸せそうでした。
・・・そういう日本を取り戻したい・・・。」
聴いている誰もがその状況を想像することができます。
ああ、あんなふうにねと。
ストーリーの有効性
たった5分という持ち時間の中で、伝えたいことを伝えきったという印象。
おそらくスピーチライターとの共同作業で、石破氏の魅力を出しきった感じです。
視線のデリバリーもしっかり180度行き渡らせ、幾度となく練習した様子が拝察できます。
一方、高市氏のほうは、話の途中で時間切れになってしまい、非常に勿体ない状況でした。
本来ならここでダメ押しのように、勢いある歯切れの良い高市節を私も含め聞きたかた方も多かったのではないでしょうか。
そう言えば、安倍元総理の国葬の際に、菅元総理が「追悼の辞」を読まれましたが、
その際もストーリーを入れ込むことで、聞き手は感極まるものがありました。
「・・・最後には2人で銀座の焼鳥屋に行き、私は一生懸命あなたを口説きました。
・・・3時間後には、ようやく首を縦に振ってくれました・・・」
ストーリーには映像と感情の両方が相乗効果で押し寄せてくる効果があるので、まるで映画でも見ているかのようにインパクトが強く、記憶に残りやすいのです。
ストーリーを共有してみる
自分は演説することがないと他人事とは思わず、ビジネスパーソンでも、日常生活の中に取り入れることも可能ではないでしょうか。
共感を得たいとき、なにも自分のことでなくとも、他の事例を挙げてでも、具体的なシーンをその場にいる方とクリアに共有できる瞬間を持つことも、
共感を生み出しやすいポイントになるかもしれません。
そして、あなたに対する周囲からの印象も、きっとよいものになることは間違いありません。
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エグゼクティブに向けたイメージコンサルティングオフィスBEST GRADE
Written by 吉村ひかる
グローバルでトップ10%の国際イメージコンサルタントと認定される
イメージブランディングのプロフェッショナル
- 株式会社BEST GRADE 代表取締役 リーダー服飾研究家
- BEST GRADE アカデミー主宰
- AICI国際イメージコンサルタント協会認定 国際イメージコンサルタントCertified Image Professional
- 一般社団法人パフォーマンス教育協会公認 エグゼクティブ・パフォーマンス・インストラクター